2012年6月3日日曜日

タガが外れた東京電力


史上最悪の原発事故を起こして、数万の福島県民を叩き出した東京電力・・原発全停止まで行き着いて少しは懲りたのかと思ってたら・・大飯原発の再稼働で、また息を吹き返し、昔のようにタガが外れてしまったようだ。

今日も、何食わぬ顔で高速道路を核燃料輸送車が走っている
最近、東京電力は、東海村から柏崎刈羽原発に向けて、トラック輸送された核燃料輸送容器のフタが封印されていなかったことを、ぬけぬけと保安院に報告しているが、何万もの乗用車が走行する一般高速道路に放射性物質をバラ捲き汚染する行為に等しい。

福島原発の事故が明らかにしたように、全国の原発は、稼働開始から数十年を経過し、構造物の疲弊が日々安全性を低下させているが、それに負けず劣らず危険なのは、決められた作業手順があちこちで「手抜き」になっていることである。

その油断を裏付けているのが「原発安全神話」である。危険を前提に作業しないのだから、「これくらいなら」がどこまでも広がっていくのは当然だろう!いまからでも遅くはない!政府・電力会社は「原発危険宣言」を発して、「原発は安全」という国家的ペテンを振りまく言動を法律で取り締まれ!さもなければ第2の「3.11」が、駆け足で近づいてくるだろう。

(以下は、毎日新聞 2012年06月01日の記事より)

 東京電力は1日、柏崎刈羽原発(新潟県)へ茨城県東海村の核燃料メーカーから陸上輸送された核燃料輸送容器の一部に、封印がされていなかったことを見つけ、経済産業省原子力安全・保安院へ報告した。容器のふたは閉まっており、中の核燃料が取り出された形跡はないという。
 東電によると、核燃料は定期検査中の1号機用。陸上輸送された容器は計116箱(1基当たり燃料集合体2本収納)あり、30日に東海村の「原子燃料工業」を出発してその日に到着。1日午前に、東電作業員が1号機内で点検したところ、そのうちの1箱に封印がなかったという。封印には金属のワイヤが用いられており、ふたが開かない構造になっていた。原子炉等規制法は、運搬する核燃料への封印を義務付けており、保安院は、東電と原燃工に原因調査を指示した。【中西拓司】

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