銃を片手に殿様面してふんぞり返って居座るヤンキーには腹が立つが、裸一貫で日本にやってきて土俵を舞台に活躍する大相撲の外国人力士たちには、思わず拍手を送りたくなる。大阪で開催中の大相撲春場所で、アフリカ大陸出身の力士・エジプトからやってきた大砂嵐(おおすなあらし)(20)が初めて土俵に立ち、序の口で優勝した。
大相撲を志したのはインターネットの投稿サイトで見た動画がきっかけで「負けても疲れても何もなかったように振る舞う、力士の強さにひかれた」とか。昨年8月に来日し、1年も経たないうちの優勝だった。ところが、イスラム教の戒律も「豚肉さえ食べなければ問題はない」と言うがちゃんこには苦戦。それでも1日5回の礼拝も「毎日欠かしていない」らしい。異文化に慣れることからして大きな壁があるのに、序の口とはいえ「国技」で頂点に立ったのだから、すごい。
やたら「外国人力士排斥」の風潮が強かった相撲協会も、足下見れば日本人力士の腐敗ぶりの腹いせにだったことに気付いたのか?よく分からないが、外国人力士の奮闘のお陰で「一年に6回もオリンピック」が観られていいのではないかと素朴に思う。
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